AA01 プレスカブ FI車をどうにかする


レッグシールドからチラチラ見える忌々しい四角いヘッドカバーがFI車の証
念願のカブを安く手に入れたと思ったら何かがおかしい。
スーパーカブ初のインジェクションモデルは何が変わって何が問題か?
キャブモデルからの主な変更点
- 腰上の変更
- マフラー系の変更
- 燃料系
- 電装系の変更
1.腰上の変更
FI化に伴ってヘッド周りが一新されており、従来の丸く角の取れたヘッドからノッペリした四角いヘッドに。これまで豊富にあった国内パーツを始め、中華・台湾パーツもキャブモデルのヘッドとなっているため使えない。
2.マフラーの変更
環境対策の為マフラーに触媒が追加されている。フランジの取り付けが違うので、これも今までのパーツが使えない。
3.燃料系
これは大きく違いますね。まず今までキャブレターが取り付けられていた場所にはスロットルボディーが付いています。その後ろには燃料噴射ノズルが取り付けられており、一体となってインテークマニホールドと連結します。
当然キャブレターの変更や調整が出来ません。一部パーツメーカーから大口径スロットルボディーが発売されていますが、お高いです。ノズルにつながる燃料ホースは高圧ホースになっています。その先のタンクには燃料ポンプが取り付けられており、従来あった燃料コックは省略されています。
今まではエンジンをいじってもキャブレターのジェット変更等で燃調を合わせることが出来ました。FI車ではコンピューター制御になっていますのでそう簡単に変更することが出来なくなってしまいました。FI車をメカ的にカスタマイズしていく上でまず必要なるのがフューエルコントローラー略してFコンになります。キタコのi-mapが有名ですね。
このFコンがまた値の張る代物で、理想値に合わせるにはマッピングが必要なのでハードルをガクンと上げています。
プリセットされているマップを使ってどこまでできるかやってみますが、どうしても調整が必要な場合はPCとつなぐケーブルも必要になってきます。これもお高い!キャブ車ならジェットが何個買えるか。
4.電装系の変更
FI化に伴って電装系はかなりマニアックな変更が行われています。具体的な内容と対策については別途解説していきますが、ザックリ説明するとFIに対する信頼性を確保するためチャージ系と灯火系が一般的な二輪車の回路設計と異なっています。このため電装系強化の為の全波整流化や灯火系のLED化などに影響が出てきます。これが出来ないとLEDが使用できない、アクセサリー電源を取り出したときに電圧が不安定になったり、発電量不足でバッテリーが上がってしまったりといったことが懸念されます。
問題は把握できたので次からはカスタマイズしてくメニューを決めていきます。
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